ケープペンギン (アフリカペンギン)【特徴・生態】

      2017/02/10

ケープペンギンの特徴

アフリカ大陸に生息する唯一のペンギン。
あごの下に入った1本の黒いラインと、おなかのゴマ状の斑点が特徴。
くちばしは黒く、グレーの棒状の模様が入っています。

ケープペンギンの写真

ケープペンギンの大人の写真

ケープペンギンの大人の写真  By: African Safari

ケープペンギンの子供の写真

ケープペンギンの子供の写真Craft0logy via photopin cc

ケープペンギンの生態

基本情報

【英名】African Penguin
【学名】Spheniscus demersus
・種小名デメルスス(demersus)は「飛び込み」や「沈没」の意味がある。
【分布】南アフリカ沿岸部
【体長】70cm
【潜水能力】採餌時、水深30〜90mまで潜水。
【餌】カタクチイワシ、イカ、タコ
【繁殖行動】夏の1月に始まる。産卵は1年中。卵はふつう2個。
【最初の繁殖期】3〜4歳
【寿命】15~20年(飼育下)10年(野生:22年以上の記録も)
【天敵】モールスネーク、寄生虫、野生化したネコ、マングース、ミナミオオセグロカモメ

生息地

ケープペンギンは、アフリカ南部の沿岸海域だけに生息している。
「ケープ」ペンギンという名は、南アフリカのケープ地方に由来する。
とくに生息数が多いのは、アグラハス海流の周辺地域である。海流が豊富な餌を運んでくれるためだ。

分散

ケープペンギンの個体は、陸地から12kmの範囲で生活している。ほとんど繁殖地から離れない。
一方で、南アフリカの海岸では、放浪個体として稀に、キングペンギンイワトビペンギンマカロニペンギンが観測される。

外観

 フリッパーの長さ

18.6 cm オス | 18.6 cm メス

くちばしの長さ

5.7 cm オス | 5.0 cm メス

体重

2.4〜4.0kg
[換羽初期] 4.0 kg
[換羽後期] 2.4 kg

呼称の由来

ケープペンギンは「ブラックフット(黒足ペンギン)」や「ジャッカス(オスのロバ)ペンギン」の別称を持つ。足が黒く、また騒々しい鳴き声がロバの声に似ていることに由来する。

羽毛

胸元に黒色のライン模様が1本ある。そのラインは胸元から両脇を抜けて左右の足のつけ根まで伸びている。

肌露出

繁殖期間中、顔面に裸出したピンク色の皮膚が目のまわりと囲む。露出した皮膚は、顔面を横切るように伸びて、クチバシに達する。

クチバシ

クチバシは黒い。その先端部分に、縦に横断する灰色の棒状模様がある。

ヒナ(赤ちゃん)

ヒナは、背中が茶色、腹部は白色、ふつう顔面は白色。巣立つ頃には、背中が青灰色、腹部が白色で、あごの下に成鳥のような黒い帯模様はない。

習性と行動

定住性

強い定住性を持つ。故郷から700km離れた海に人為的に放たれた個体は、ほぼ最短距離で故郷に戻ってくることが記録されている。

採餌

日中、生息地の近くで、10羽未満の小さな群れで採餌する。ほとんど、その日の夕方に戻る。

巣作り

海外近くの灌木の中に巣を作る。また、穴を掘ったり、グアノを積み上げて巣穴を作る。

性格

攻撃的な相手と出会うと、互いにクチバシでつつき合い、噛み付いたり、フリッパーで打ち負かす。

換羽

1年に1度。故郷の海岸や営巣地。21日間。
1年中いつでも換羽可能だが、普通は繁殖の後に集中し、2回のピークがある。
幼鳥は孵化後の1年は海で過ごし、約1歳のとき、換羽のために繁殖コロニーに戻ってくる。

繁殖

・(繁殖期)産卵は1年中。2〜5月と11〜12月がピーク。
・(産卵期)産卵は、南半球での夏の1月に始まり、10月まで続く。卵は2個。
1回目の育雛の成否に関わらず、2回目の産卵をする。2回目が失敗しても、3、4回目の産卵をすることもあるが、成功の確率は低くなる。餌の量が繁殖の成否に影響することが知られている。
・(抱卵期)抱卵は38日間から41日間。
・(育雛期
孵化後40日間、親鳥に守られる。餌が十分なときは、片方がヒナを守り、もう一方が採餌に行く。親に保護されずに巣に取り残されたヒナはミナミオオセグロカモメの犠牲になる。
・(クレイシ期
ヒナは、およそ4週間クレイシを形成する。クレイシの形成は、まばらで、地表で育ったヒナに多く見られる。
・(巣立ち
ヒナは、孵化後70から100日後(およそ12週間)でコロニーを離れ、巣立ちする。
1年後、若鶏となって、生まれ故郷に戻ってくる。

生息状況

・絶滅危惧種 (EN 2013年 レッドリスト)
ケープタウンに近いロベン島での原油流出事故が原因。
・推定個体数 173,000 羽 (2000年 Crawford)

ケープペンギンの関連動画

ケープペンギンと出会える日本の水族館

長崎ペンギン水族館(長崎県)
横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
新江ノ島水族館(神奈川県)
アドベンチャーワールド(和歌山県)
登別マリンパーク ニクス(北海道)
伊豆・三津シーパラダイス(静岡県)
二見シーパラダイス(三重県)
サンピアザ水族館(北海道)
志摩マリンランド(三重県)
城崎マリンワールド(兵庫県)
サンシャイン国際水族館(東京都)

ケープペンギンに似ているペンギンたち

 - ペンギン種類

        

スポンサーリンク

スポンサーリンク

  関連記事

フィヨルドランドペンギンの大人の写真
フィヨルドランドペンギン (キマユ)【特徴・生態】

【フィヨルドランドペンギンの特徴・生態】森の中に住む、とても臆病なペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

イワトビペンギンの大人の写真
イワトビペンギン【特徴・生態】

【イワトビペンギンの特徴・生態】陸上でピョンピョン飛び跳ねるペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

向かい合うキングペンギン
キングペンギン (王様・オウサマ)【特徴・生態】

【キングペンギンの特徴・生態】2番目に大きなペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

ガラパゴスペンギンの大人の写真
ガラパゴスペンギン【特徴・生態】

【ガラパゴスペンギンの特徴・生態】ガラパゴス諸島にのみ生息するレア種 | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

スネアーズペンギン大人の写真
スネアーズペンギン(ハシブト)【特徴・生態】

【スネアーズペンギンの特徴・生態】スネアーズ島で唯一のペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

ジェンツーペンギンの大人の写真
ジェンツーペンギン【特徴・生態】

【ジェンツーペンギンの特徴・生態】3番目に大きなペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

キンメペンギンの大人の写真
キンメペンギン (キガシラ)【特徴・生態】

【キンメペンギンの特徴・生態】絶滅危惧種・黄金色の目と頭の黄色のライン模様が特徴的 | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

ハネジロペンギンの大人の写真
ハネジロペンギン(ホワイトフリッパード)【特徴・生態】

【ハネジロペンギンの特徴・生態】フリッパーの白い縁どりが幅広の小型ペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

シュレーターペンギンの大人の写真
シュレーターペンギン【特徴・生態】

【 シュレーターペンギンの特徴・生態】トサカがブラシのように直立している唯一のペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

ロイヤルペンギンの大人の写真
ロイヤルペンギン【特徴・生態】

【ロイヤルペンギンの特徴・生態】白色の顔に金色の冠羽が美しいペンギン | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。