マカロニペンギン【特徴・生態】

マカロニペンギンの大人の写真

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【マカロニペンギンの特徴・生態】金色の冠羽とでかいクチバシが特徴 | 英名・学名・分布・体長・餌・潜水能力・寿命・天敵・生息地・外観・習性と行動・繁殖・生息状況・展示されてる水族館について解説する。

マカロニペンギンの特徴

マカロニペンギンの特徴は、細長く後ろに伸びたオレンジ色の冠羽。

そのクチバシは、力強い赤茶色で、付け根がとても立派。最大級の大きさを誇るのだ。

繁殖数は、約1000万と、圧倒的に最も多く生息する種として知られています。

マカロニペンギンの写真

マカロニぺんぎんの大人の写真
マカロニペンギンの大人の写真  By: Ross Elliott

マカロニペンギンの生態

基本情報

【英名】Macaroni Penguin
【学名】Eudyptes chrysolophus
・種小名クリソロファス(chrysolophus)は「金色の冠羽」という意味で飾り羽に由来する。
【分布】南極周辺
【体長】70cm
【潜水能力】採餌、30~70m潜水する。100m以上潜った記録もある。潜水時間は2分以内。
【餌】イカやオキアミなどの甲殻類
【繁殖行動】通常、卵を2個産むが、最初の1個目の卵は破棄
【最初の繁殖時期】不明
【寿命】野生最高21歳以上
【天敵】オオトウゾクカモメ、サヤハシチドリ、ミナミオオセグロカモメ、オオフルマカモメ

生息地

亜南極と流氷帯の北の南極海域に生息している。
繁殖コロニーは、マカロニペンギン属の中で1番南まで広がっている。

分散

繁殖期以外は、渡りをする。まれに、放浪個体が、南アフリカやオーストラリアで発見される。

外観

フリッパーの長さ

16.5~17.8cm

くちばしの長さ

6.1 cm オス | 5.3 cm メス

体重

2.4~3.6kg
[繁殖地への帰還時] 5.2 kg オス | 5.3 kg メス
[抱卵期] 3.3 kg オス | 3.9 kg メス

冠羽

額の中央部から左右後ろに長く垂れ下がった飾り羽は、オレンジ色、黄色、黒色と特徴的。
こうした外見が、「マカロニ族(奇抜な服装と髪型が流行った18世紀の英国男性の呼称)」を連想することから、「マカロニペンギン」と名付けられた。

マカロニペンギン属の見分け方

飾り羽が額のところでつながっているのは、マカロニペンギン属の中で、マカロニペンギンとロイヤルペンギンのみ。
顔が黒いのがマカロニペンギン、顔が白いのがロイヤルペンギン。

ヒナ(赤ちゃん)

ヒナは、全体が暗い灰色がかった茶色、お腹が白色。巣立ちヒナの飾り羽は、黄色の羽毛がまばらに生えている。

習性と行動

上陸

強い波が打ちつける岩の多い海岸に上陸する。長年同じ道を利用するので、ペンギンロード(ペンギン・ハイウェイ)がはっきり見られる。

巣作り

小石や岩のかけらで巣を作る。巣の間の距離は30〜40cm。

繁殖コロニー

数十万羽からなるコロニーが形成される。コロニーは海岸の急斜面や岩場にある。
コロニーは海抜300mの高さまで見られる。

換羽

繁殖個体は巣がある場所、非繁殖個体は生まれたコロニーで換羽する。換羽には4週間を要する。

繁殖

・(繁殖期
4、5月から10月の間、海上で生活する。10か11月に繁殖地に戻ってくる。
・(産卵期)11月に産卵
高い同調性を持ち、みんな一斉に産卵する。卵は2個。まれに3個産む。
・(抱卵期
親鳥が第一卵を抱卵することはまれである。第二卵が生まれたとき、親鳥は最初の卵を巣の外に蹴りだし放棄する。たった1つの第二卵だけが孵化する。
抱卵期間は33から37日間。一定期間ごとに、メスとオスが交代で抱卵する。
・(育雛期
ヒナが生まれた後、採餌の時間は長くなる。孵化後23から25日間、オスがヒナの世話をし、メスが採餌と給餌を担当する。その後、ヒナはクレイシを形成する。孵化後60から70日間、両親がヒナに給餌する。
・(巣立ち
2月、巣立ちする。ほとんどの場合、巣立ちするヒナは1羽のみである。

生息状況

・危急種 (VU 2013年 レッドリスト)
・推定個体数 900万〜1.1千万 繁殖ツガイ

マカロニペンギンの関連動画

マカロニペンギンと出会える日本の水族館

長崎ペンギン水族館(長崎県)
横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
マリンピア 松島水族館(宮城県)
鴨川シーワールド(千葉県)
立川 しものせき水族館 海響館(山口県)
新江ノ島水族館(神奈川県)
上越市立 水族博物館

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