東武動物公園(埼玉県)丨 ペンギン界の王:キングペンギンとの謁見

      2016/10/21

体格の差にびっくり!キングペンギンとフンボルトペンギン

東武動物公園のキングペンギン

東武動物公園のキングペンギン

五月晴れの陽の光の下で、羽は黒く艶やかに光り、喉元に鮮やかな黄色が映える。ペンギン界の王ことキングペンギンが、目の前を悠々と通過する。胸を張って歩くその姿からは、凛とした王者の風格が漂っている。
周囲にはフンボルトペンギンが群れをなして、のびのびと泳いでいる。体格の差だけで比べると、さながら王様と家来のようだ。

ここは埼玉県にある東武動物公園。都心から1時間半ほどで行けるこのテーマパークには、ペンギンを至近距離で観察できる穴場がある。その全貌をご紹介しよう。

広々としたペンギン舎

東武動物公園のペンギン舎の敷地は、131.5坪と大変広い。敷地をぐるりと囲むように設置されたプールの真ん中に、島のような陸地がある。来場者はプールに架かる透明な橋を渡り、陸地へと進む。まるで、ペンギンの住処に潜入したかのような気分だ。

http://www.tobuzoo.com/zoo/feature/pengin/

東武動物公園のペンギン舎の構造

ペンギン舎 < 動物園: 東武動物公園 via kwout

岩場のエリアは、キングペンギンとフンボルトペンギンの住処になっている。
プールを背にして左側が、冷房つきのキングペンギンの住居だ。この日(5月)は、15時頃まで冷房室の中で過ごしていたようだ。キングペンギンは元々亜南極の島々に暮すため、暑さにはあまり強くない。室外やプールで泳ぐキングペンギンを見たい方は、涼しい時期に行かれることをお勧めする。とはいえ、冷房室はガラス張りなので、暑い時期でもキングペンギンを見るのに支障はない。

ペンギン舎の冷房室にいるキングペンギン

ペンギン舎の冷房室にいるキングペンギン

少し日が陰ったところで、キングペンギンが冷房室から出てきた。外に出られたのがよほど嬉しかったのか、陸地を小走りで移動している。成鳥のサイズは、約90㎝とペンギンの中で2番目に大きく、背丈の割に胴回りがすっきりと細い。
水の中では、お尻に届くほど長い羽で水を掻き、グングンと前進する。本気を出せば、泳ぎの得意なジェンツーペンギンと1、2位を争うほど早く泳ぐことができるのだ。

毛並みの美しいキングペンギン

毛並みの美しいキングペンギン

プールを回遊するキングペンギン

プールを回遊するキングペンギン

ドキドキ急接近!フンボルトペンギンへの餌やり体験

プールを背にして右側の岩場には、フンボルトペンギン達の巣穴がある。キングペンギンとは違い、フンボルトペンギンは一年中屋外で過ごす。

ペンギンについてもっと良く知りたい方は、飼育員によるトークショー「ペンギントーク」と、その後に続く「フンボルトペンギンへの餌やり」体験に是非参加していただきたい。ペンギントークでは、飼育員さんがフンボルトペンギンに魚を与えながら、その特徴や習性について教えてくれる。
こちらの動画は、飼育員さんが手に持つ魚に興奮したフンボルトペンギンの様子。我先に餌にありつこうと、もの凄いスピードで他のペンギンを追い越すものがいる。その一方で、我関せずとばかりにのんびり泳ぐキングペンギンの様子が、大変愉快である。

ペンギントークの後は、フンボルトペンギンへの餌やり体験(参加料500円)が待っている。魚が入ったバケツを受け取って、普段は立ち入ることのできない陸地の奥へと入る。さっそく1羽のフンボルトペンギンが近寄ってきた。まるでおねだりするかのように、こちらをじっと見つめている。その可愛い姿にやられ、開始わずか5秒で1匹目の魚を渡してしまった。

ペンギンとの素敵な出会いを写真に収めたい、そう思われる方も多いだろう。連れの人がいる場合は、カメラ要員として一緒に入る事ができるので安心だ。フンボルトペンギンたちの食い意地に圧倒されながら、楽しいひとときを過ごして頂きたい。

IMG_2889 (1)

ペンギンの餌やり体験

ペンギンの餌やり体験

トッピーと動物のアニマルパレード

フンボルトペンギンに会えるのは、ペンギン舎の中だけではない。
楽しげな音楽が聞こえてきたら、それは動物達による愉快なパレードがやってきた合図。パレードを率いるのは、東武動物公園のキャラクター「トッピー」だ。

東武動物公園のキャラクター「トッピー」

東武動物公園のキャラクター「トッピー」

フンボルトペンギンの登場シーンは、非常にユニークだ。自身を囲むケースの縁に首をのせて、目をぱちくりさせている。その姿は、民謡「ドナドナ」を彷彿とさせるものがある。

パレードの最後に登場するアヒル達についても、鳥のよしみでご紹介しよう。20羽以上いるだろうか、グワーグワーと声を上げて仲良く歩く姿が微笑ましい。隊列が乱れる度に、飼育員さんがアヒルの軌道を修正している。
「アヒルに出来るのだから、ペンギンも歩いて参加できないものか。」勝手な対抗心がふと芽生える。しかし、フンボルトペンギンたちに、これだけの長距離を歩かせら・・・。好き勝手に動き始めるペンギンたちを前に、途方に暮れる飼育員さんの顔が目に浮かぶようだった。

ドナドナ状態の「フンボルトペンギン」

ドナドナ状態の「フンボルトペンギン」

アヒルの行進

アヒルの行進

元気いっぱいの動物たち

最後に、東武動物公園で出会った様々な動物たちの一部をご紹介する。

ホワイトタイガーの赤ちゃん

2015年1月に誕生した4匹の赤ちゃんタイガーが、まるで子猫のように戯れている。お母さんタイガーの温かい眼差しに見守られ、スクスク育っているようだ。

ホワイトタイガーの親子

ホワイトタイガーの親子

群れをなすライオン

ホワイトタイガーと同じエリアには、沢山の肉食動物が暮らしている。中でもライオンの群れは見事なもので、総面積411m2という広大な敷地で過ごしている。オスのライオンが岩場の高台に腰をおろす姿は、ライオンキングのワンシーンを連想させる。

凛々しいライオン

凛々しいライオン

荒ぶる象

象にとって砂を身体にかける行為は、皮膚についた寄生虫を落とすのに欠かせない。まるでシャワーを浴びるかのように鼻を振り上げ、体に砂をかけている。終いには、ごろんと地べたにひっくり返って、背中を地面に擦り付けている。巨体が地面を転がる姿は、迫力あるものだった。

鼻で砂かけをする象

鼻で砂かけをする象

東武動物公園(埼玉県)の基本情報

●東武動物公園のホームページ
http://www.tobuzoo.com/

●東武動物公園のペンギンの種類
キングペンギン
フンボルトペンギン

●東武動物公園の営業時間
日によって異なります。詳細は公式ページへ

●東武動物公園の入園料
入園のみ:大人 1700円
こども:700円
※遊園地やプールの使用には別途料金がかかります

●東武動物公園へのアクセス
〒345-0831 埼玉県南埼玉郡 宮代町須賀110

 - ペンギン動物園 ,

        

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