熱海トリックアート迷宮館 丨おもしろペンギン写真を旅の思い出に!

      2016/11/01

まだ見ぬペンギンを求めて、横浜から快速アクシー号に乗り込む。ただし今回の旅の目的は、実物のペンギンに会うことではない。”芸術の秋”にふさわしく、ペンギンアートを楽しむことである。

トリック仕掛けのペンギンアート

快速に乗って1時間が過ぎようとする頃、熱海の駅に到着した。駅前の足湯で温まりながら、無料の観光マップに目を通す。今回の旅の目的地である「トリックアート迷宮館」は、熱海城に隣接している。熱海随一の眺望を謳う城を目指して、「湯~遊~バス」という観光バスに乗り込んだ。熱海の名所や旧跡を中心に巡回しているこのバスは、1日乗り放題で700円(1回乗車は250円)。トリックアートはもちろん、主要な観光名所のほとんどが巡回コースに入っている。

「湯~遊~バス」の社内では、車窓を流れる景色にあわせて軽妙なトークが繰り広げられる。バスガイドを務めるのは、地元のおじいちゃんやおばあちゃんのボランティア。独特のリズムを持つその口調は、まるでラジオの如く耳に心地よい。熱海についての知識もいよいよ深まったところで、お目当ての熱海城とトリックアート迷宮館に到着した。

☆湯~遊~バスの公式サイトはこちら

ペンギンがお出迎え、ようこそ迷宮館へ

トリックアート迷宮館へ続く道に行列が出来ている。入場待ちの列には20〜30人ほどいるだろうか。「大分待ちそうだなぁ〜」としかめっ面になりかけたところで、ふと入り口の壁画が目に入る。歓迎のご挨拶とばかりに佇む彼らを前にして、頬が緩まないわけがない。ドーンと大きなセイウチの下に、キングペンギン、アデリーペンギン。それに…ネコ??
これぞ迷宮館。その名に違わぬ迷走っぷりに思わずにやりとしてしまう。

熱海トリックアート迷宮館の入り口で、お出迎えしてくれるペンギン

熱海トリックアート迷宮館の入り口で、お出迎えしてくれるペンギン

イワトビペンギン前、落とし穴に要注意

迷宮館の内部は不思議な空間だ。あちらの扉やこちらの壁から、動物・魚・恐竜までもが飛び出してくる。どうやらここの生き物は、じっとしていられない性分らしい。もちろんペンギンも例外ではない。

イワトビペンギンのトリックアート

イワトビペンギンのトリックアート

「ここは北極?それとも南極?」
「そもそもイワトビペンギンは、南極にすら住んでないよ〜」

ペンギン好きであるが故に抱くマニアックな疑問は、この胸の内に秘めておこう。なにしろここは迷宮館なのだから。時空だって簡単にゆがんでしまうのだ。
さて、写真を見て何か物足りない、と思われる方はいるだろうか。実のところ、このアートはあなたが氷の割れ目に落ちることで完成する。背後に迫るシロクマ、素通りするペンギン、氷の割れ目に落ちる人。シュールレアリスムの世界へ一歩踏み込んだかのような、アート体験を是非楽しんで頂きたい。

皇帝ペンギンとアデリーペンギンのマジック小部屋

小さな箱のような部屋の前に、数人が列を成している。聞けば、その箱の中で面白い写真が撮れるという。中を覗き込むとそこには、皇帝ペンギンとアデリーペンギンの姿がある。この2種とツーショットを撮れるなんて、迷宮の世界はどこまでペンギン好きに優しいのか。

この写真もまた、アートとしては未完成である。ペンギンの両サイドに人が立ってはじめて、トリックの妙がわかる仕組みだ。面白いので是非試していただきたい。

アデリーペンギン&皇帝ペンギンのトリックアート

アデリーペンギン&皇帝ペンギンのトリックアート

熱海トリックアート迷宮館(静岡)の基本情報

●熱海トリックアート迷宮館の公式ホームページ
http://atami-trickart.com/

●熱海トリックアート迷宮館の入場料
大人:900円(熱海城とのセット券は1500円)
小中学生:450円(熱海城とのセット券は700円)

※湯~遊~バスに乗ると、入場料100円(小中学生は50円)引き
※トリックアートのチケットは、熱海城のチケット売り場で販売。トリックアート館内での販売はないので注意。

●熱海トリックアート迷宮館の開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)

●熱海トリックアート迷宮館のお土産

トリックアート迷宮館のお土産<皇帝ペンギンの鏡>

トリックアート迷宮館のお土産<皇帝ペンギンの鏡>

小説家が愛した熱海

浪漫あふれる名建築<起雲閣>

ここからはペンギンと関係がないが、その素晴らしさに胸をうたれた熱海の建築物について簡単にご紹介する。

1919年の建設された起雲閣は、大富豪の別荘や旅館を経た後、現在は熱海市の文化財として一般公開されている。“大正・昭和のロマン”というフレーズにピンときた人には、特におすすめのスポットだ。

起雲閣の門

起雲閣の門

緑豊かな起雲閣の庭園

緑豊かな起雲閣の庭園

中世英国のチューダー様式を用いた「玉渓」

中世英国のチューダー様式を用いた「玉渓」

ローマ風浴室

ローマ風浴室

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「玉姫の間」に併設された「サンルーム」

一番心に残ったのは「玉姫の間」に併設された「サンルーム」(写真一番下)。ガラス葺の天井からは溢れんばかりの光が降り注ぎ、ステンドグラスの美しさを惹き立てる。床には一面モザイクタイルが敷き詰められ、全体の雰囲気を一層華やいだものにする。
大きく枠どられた窓の向こうには、庭園の青々とした緑が広がる。太宰治をはじめ、この起雲閣に通った名だたる文豪たちも、筆休めにこの景色を眺めたのだろうか。

併設された喫茶「やすらぎ」もまた素晴らしい。筆者が注文したのは、マーマレードを入れて楽しむ「熱海紅茶」とクッキーのセット。紅茶を一口すすると、ふわりと柑橘系の甘みが広がる。窓の外に目をやると、遠くの池で紅白の鯉がちらりと動く。大ぶりのクッキーをほうばる。また紅茶をすする。庭を愛でる…。

ペンギンが飛び出す迷宮館に、ロマン溢れる起雲閣。日常から少し離れた場所にこそ、真の安らぎはあるのかもしれない。

喫茶「やすらぎ」の熱海紅茶とクッキーのセット

喫茶「やすらぎ」の熱海紅茶とクッキーのセット

起雲閣の基本情報

●起雲閣の公式ホームページ

http://city.atami.shizuoka.jp/kiunkaku/sub05/
●起雲閣の入場料
大人:510円/高校生・中学生:300円/小学生以下無料
※湯~遊~バスに乗ると、入場料100円引き

●起雲閣の開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
※喫茶は16:00まで

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