ジェンツーペンギン【特徴・生態】

      2017/04/27

ジェンツーペンギンの特徴

ジェンツーペンギンは、皇帝ペンギンキングペンギンに次いで、3番目に大きなペンギン種である。他のペンギン種よりも早く泳ぐことができ、時速35kmになることも。

黒い頭頂部にヘアバンド状の白い羽毛、鮮やかなオレンジ色のクチバシと足がジェンツーペンギンを見分ける特徴である。

ジェンツーペンギンは、南極大陸の周囲の島々で繁殖する。巣を小石で作るのだが、オスは、小石を見つけるとメスにプレゼントする。最高に魅力的な小石をめぐって喧嘩したり、他の巣から小石を盗んだりすることもよく見かける光景である。

ジェンツーペンギンの写真

ジェンツーペンギンの大人の写真

ジェンツーペンギンの大人の写真Liam Quinn via photopin cc

ジェンツーペンギンのヒナの写真

ジェンツーペンギンのヒナ(赤ちゃん)の写真robnunn via photopin cc

ジェンツペンギンの生態

基本情報

【英名】Gentoo penguin
【学名】Pygoscelis papua

・種小名パプア (papua) はパプアニューギニアに由来している。

【分布】南極周辺
【体長】75cm~90cm
【潜水能力】平均潜水深度80m 平均潜水時間2.5分
【餌】おもにオキアミを捕食
【繁殖行動】ふつうは130gほどの卵を2個産む
【最初の繁殖時期】良い条件では2歳から、悪い条件では3歳から
【寿命】約20歳
【天敵】オオトウゾクカモメ、ミナミゾウアザラシ、ヒョウアザラシ、ミナミオオセグロカモメ、オオフルマカモメ、サヤハシチドリ、カラカラ、野生化したネコ

生息地

亜南極の島々や南極半島で繁殖する。南極大陸を囲むように周極的に分布している。
ノーザンジェンツーペンギンは、フォークランド諸島、サウス・ジョージア島、ケルゲレン島、ハード島、マッコーリー島、スタテン島で繁殖している。
サウザンジェンツーペンギンは、南極半島とサウス・シェットランド諸島、サウス・オークニー書等、サウス・サンドウィッチ諸島で繁殖している。

分散

ジェンツーペンギンの成鳥のほとんどは、一年中繁殖地とその周辺で過ごす。

外観

亜種

2つの亜種。ノーザンジェンツーペンギン・サウザンジェンツーペンギン。

目は茶色。くまどりの様な白色のアイリングがある。

フリッパーの長さ

25.6 cm オス | 24.8 cm メス

くちばしの長さ

6.2 cm オス | 5.7 cm メス

体重

4.8〜7.9kg
[換羽初期] 7.9 kg オス | 7.5 kg メス
[換羽後期] 6.5 kg オス | 5.6 kg メス

ヒナ

背面が濃い茶色、腹面は白色の羽毛。巣立ちびなのクチバシは成鳥と比べると鋭さがない。
ヘアバンド形状の白色羽毛やアイリングがない。

習性と行動

採餌の潜水

ジェンツーペンギンは2つの潜水タイプを使い分けて採餌する。浅く短時間のタイプ(平均潜水深度4m、潜水時間は0.23分)と、深く長時間のタイプ(平均潜水深度80m、平均潜水時間2.5分)。
餌の分布状況に合わせて餌を切り替える行動が知られている。もしかしたら、近くにいる餌によって潜水タイプを変えているのかもしれない。

移動

[採餌] 産みに入るとき、フリッパーが半分ほ水につかるところまで歩いてから、しばらく海面下を泳ぎ、さらに海面上に姿をあらわして泳ぐ。
[上陸] 陸にあがるときは、イルカ泳ぎで岸近くまでやってきて、波に乗って上陸する。
[ジャンプ上陸] ジェンツーペンギンは、氷に覆われた海岸に上陸するときは、皇帝ペンギンアデリーペンギンと同じように、水中からジャンプして氷の上に飛び乗る。岩棚でも同じようにジャンプして上陸する。

群集性

海上では手段で行動する。陸上では比較的低密度のコロニーを形成する。

換羽

成鳥は1月に15〜21日におよぶ換羽時期に入る。
ジェンツーペンギンだけ、羽毛の一部が一定期間抜けずに残って断熱材の役割を果たす。

繁殖

・(繁殖期
南極半島や亜南極島の氷の無い地面で繁殖する。浮氷のできる海域は避け、コロニーは砂浜のように低く平らな土地が好ましい。海岸沿いの急斜面に巣が作られることもある。

・(産卵期)10〜11月。
10から11月にかけて2個の卵を産む。北のコロニーでは繁殖期全体が長く、6月から7月に卵を産む。
巣は大型。小石や骨、植物を積み上げて、小山形状に作られる。
卵は球形や楕円形で、緑がかった白色。
ツガイの絆は強く、営巣地が変わっても相手を変えない場合が多い。

・(抱卵期
排卵は34から36日間。オスメスが毎日交代で抱卵する。両親はどちらも長い絶食をしないですむ。

・(育雛期
孵化後、25日から35日間。両親がひきつづき毎日交替で面倒を見る。

・(クレイシ期
ヒナが生後3〜4週間後になると、巣の近くにクレイシが形成される。両親がそろって採餌に行くためである。
小さなクレイシは合流しながら、海岸へと移動して両親の帰りを待つ。
80〜100日間、巣立ちするまで、両親から毎日給餌を受ける。

・(巣立ち
クレイシは、全体で移動できるようになり、ヒナが巣立ちする頃には、営巣場所からかなり離れた場所に形成されることになる。
ヒナは、およそ生後14週間で素立ちする。巣立ちに要する日数は、アデリーペンギンヒゲペンギンほほぼ2倍にあたる。

生殖状況

・危急種 (2014年 レッドリスト)
・個体数 314,000 繁殖つがい (Woehler 1993 from 国立極地研究所)

ジェンツーペンギンの関連動画

ジェンツーペンギンに出会える水族館

アドベンチャーワールド(和歌山県)
名古屋港水族館(愛知)
横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県)
旭川市 旭山動物園(北海道)
男鹿水族館 GAO(秋田県)
マリンピア 松島水族館(宮城県)
鴨川シーワールド(千葉県)
エプソン 品川アクアスタジアム(東京都)
南知多ビーチランド(愛知県)
豊橋総合動植物公園 のんほいパーク(愛知県)
海遊館(大阪府)
マリンワールド 海の中道(福岡県)
長崎ペンギン水族館(長崎県)

ジェンツペンギンに似ているペンギンたち

 - ペンギン種類

        

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